吾輩は人間である

Nikon D3300/AF-S NIKKOR 18-55mm 1:3.5-5.6GⅡ

「吾輩は猫である」

言わずと知れた、夏目漱石の長編小説である。
恥ずかしい話だが、僕はこの小説を最後まで読んだことが無い。

猫の生活を淡々と描いていく小説。派手な出来事も起こらないし、ハラハラするスリルもない。
どうしても僕は途中で飽きてしまうのだ。

だけど、そんな平々凡々な生活が猫の本当の姿なのかも知れない。

この一枚は、年末に撮影した近所のボス猫。
僕がいくら近付いても、ピクリともしない。堂々とした風格の持ち主だ。
この猫にとっては、年末も年始も関係なく、ただ今日が昨日になり、明日が今日になる。
気難しい人間関係も、嫌な上司もいない。毎日、気の向くままに暮らしている。

毎日、忙しなく生活していると、ふとそんな猫に憧れてしまう瞬間がある。


でも人間にしか味わえない事もある。
嫌なことも、苦しいこともたくさんあるけど、その代わり、ワクワクや楽しいこともたくさんある。
明日起きる楽しい出来事に、ワクワクし心が踊って眠れない。人間だからこそ味わえる感情だ。

未来にはどんな世界が僕をまっているのだろう?
僕は、楽しみで仕方がない。

ボス猫君。
悪いが僕はもう少し人間でいようと思う。

コメント