「嘘をついてはいけません」
大人たちは子供たちに、そう教える。
でも、大人たちの最大の嘘は、その言葉そのものだ。
いつの間にか、大人の心の中には「うそつ木」が育っている。
誰かを出し抜くため。自分を守るため。欲望を満たすため。
いつしか枝は入り乱れ、何が真実だったのか分からなくなる。
ただ、うそつ木にも一つだけ花を咲かす枝がある。
誰かの幸せを守るため。何か大切なものを守るため。
自分の心に嘘をついた時、うそつ木には小さな花が咲くだろう。
その花は、寂しい色をしているかもしれない。でも、ホッと心が落ち着く香りがするに違いない。
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